心臓ペースメーカーや人工心臓弁、脳動脈瘤クリップなどを装着している方、過去に手術して体内に金属類が入っている方や狭い所が苦手な方は事前にお申し出下さい。
※脳ドックは全コースとも完全予約制ですので、お電話または受付にてお申込み下さい。
※脳ドックは毎週月~金曜日に実施しております(当院休診日を除く)
※脳ドックは優先して診療しますが、急患などの都合により、順番が前後することがあります。ご了承下さい。
脳ドックのご案内
脳の磁気共鳴断層画像(MRI)、血管画像(MRA)検査を主体として、他の検査も組み合わせ、発症前の脳の病変(脳腫瘍・クモ膜下出血・無症候性脳血管障害など)を早期に発見し、発病を未然に予防することを目的としています。
脳ドック当日の流れ
※結果は後日郵送されます。(画像検査はCDにいれてあります)
脳ドック受け入れ体制表
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
---|---|---|---|---|---|---|
午前 | × | × | × | ○ | ○ | ○ |
午後 | ○ | ○ | − | ○ | ○ | − |
※午後は簡易コースのみ。
※第2・4金曜日午後・土曜日は琉球大学病院医師対応となります。(変更有り)
MRI検査不可
以下の方はMRI検査を受ける事ができません。※CT(造影検査)で対応する事もできます。
- 心臓ペースメーカー、除細動器植え込みの方。
- 人工内耳植え込みの方。
- 妊娠をしている方。
- その他
- 閉所恐怖症の方…(鎮静剤で対応)
検査の種類
MRI/MRA (一度の検査で同時に行います)
MRI(Magnetic Resonance Imaging)は脳は3方向の断面で描出します。MRA(Magnetic Resonance Angiography)は頭の中と頚部の動脈を描出します。
頚動脈エコー
左右の総頚~内頚動脈壁の硬化所見 (プラーク)の状態が分かります。
CAVl(ABI)
両腕・両足首の血圧を同時に計ることで血管年齢が分かります。
頚椎レントゲン検査
頭痛・肩凝りの原因が分かることがあります。
認知症テスト (改訂長谷川式認知テスト他)
認知症状を30点満点で評価します。
コースの説明
- 簡易コース約2時間
- 一般ドックを受けられている方 が対象です。MRl·MRA、頚動脈エコーだけの検査です。(午後受診も可能です。)
- 基本コース約3時間
- 簡易コ ースに加え、胸部・頚椎レントゲン、心電図、検尿、血液検査が追加された標準的なコースです。
- 脳血管障害予防コース約3時間
- 脳血管障害(特に脳出血と脳梗塞)の家族歴のある方に勧めます。血管年齢と血液凝固能を詳しく調べます。
- 総合コース約4時間
- 脳血管障害予防、認知症診断コースのすべての検査です。(オプション、アミロイド—/3関連血液検査は別途2万円)。
- 認知症診断コース約4時間
- 認知症テストを行います。(約15分)認 知症を来たす血液検査を追加します。(オプション、アミロイド—(3関連血液検査は別途2万円)
簡易 | 基本 | 脳血管 障害予防 |
認知症 診断 |
総合 | |
---|---|---|---|---|---|
身体測定 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
MRI・A | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
頸動脈 エコー |
○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
頸推・胸部 レントゲン |
○ | ○ | ○ | ○ | |
心電図 | ○ | ○ | ○ | ○ | |
CAVI (ABI) |
○ | ○ | ○ | ○ | |
検尿 | ○ | ○ | ○ | ○ | |
血液一般 | ○ | ○ | ○ | ○ | |
肝機能 | ○ | ○ | ○ | ○ | |
腎機能 | ○ | ○ | ○ | ○ | |
脂質 | ○ | ○ | ○ | ○ | |
糖 | ○ | ○ | ○ | ○ | |
痛風 | ○ | ○ | ○ | ○ | |
凝固系 | ○ | ○ | |||
認知関連 | ○ | ○ | |||
認知症 テスト |
○ | ○ | |||
料金 (税込) |
25,000円 | 33,000円 | 40,000円 | 42,000円 | 50,000円 |
オプション (血液) アミロイド-β関連 |
○ | ○ |
■認知症診断(総合コース)
※MRIでアルツハイマー型認知症を示すとされている脳の萎縮度がZ・スコアで示されますが、絶対的な数字ではなくあくまで参考値です。
※アミロイド-β関連検査も確立されたものではなく参考値です。
脳ドックってナニ?Q&A
脳卒中ってどんな病気?
脳卒中とは「脳梗塞」「脳出血」「クモ膜下出血」など脳血管障害などの総称です。
これらは何の前ぶれもなく突然起こります。また、「癌」「心臓病」についで高い死亡率です。
脳卒中の前兆は?
何の前ぶれもなく突然襲ってくるのが脳血管障害の特徴です。
突然死因率も心筋梗塞についで高く、その多く(約9割)は脳動脈瘤の破裂によるクモ膜下出血が原因です。
一番有効な予防方法は?
生活習慣病と同じく脳の疾患もまた早期発見・早期治療が最も有効な予防策です。脳ドックを受けることで、脳動脈瘤や脳梗塞の原因である脳血管の硬化狭窄所見を早期に見つけることができます。
脳ドックでは主にどんな検査をするの?
「MRI(磁気共鳴断層装置)」という高性能機器を用いて脳内を検査します。これは放射線を使わずに磁石の力を利用して脳や体内を様々な方向から見ることができる装置で、体に害も痛みもなく検査を受けることができます。さらにMRA(脳血管撮影)では造影剤を使用せずに脳血管を検査できるので安心です。